2005年、代官山に存在した「時しらず」を覚えているだろうか。
日本のハイストリートシーンがいまほど言語化される以前、その輪郭をいち早く提示し、カルチャーとして根付かせたアイコン的ショップだ。
その立ち上げの中心にいたのが、市之瀬智博。
「時しらず」は2009年に幕を閉じるも、その思想は途切れることなく、2021年、新丸子にて「tokishirazu」として再び立ち上がった。
渋谷・原宿のファッションが加速していく時代を、内側から見続けてきた市之瀬が、いま改めて“場”を編み直す。
キュレーターとして参画するカルチャーコレクティブ「Shibuya Culture Collective by tokishirazu」が開催される。
基準は、“ALL TIME FAVORITE”。
一過性ではない、時間を越えて残るもの。
その審美眼によって選び抜かれたアイテムやブランド、そしてコラボレーターによる特別企画が、ファッションからアートまで横断的にラインアップされる。
並ぶのは、完成されたプロダクトだけではない。
クリエイターや関係者の私物、ここでしか出会えない一点物。
そして何より、つくり手本人と対話しながら手に取るという体験そのものが、このマーケットの価値を形づくる。
買う、だけでは終わらない。
人と人が交わることで更新されていく、渋谷らしいカルチャーマーケット。
本サイトでは、イベント開催に向けて、市之瀬と交差するコラボレーターたちを順次紹介していく。
その背景にある思想や文脈とともに、ぜひチェックしてほしい。

Q.今回の企画に参画することになったきっかけは?
きっかけは、「tokishirazu」に通ってくれていた方からの声がけでした。長く現場にいると、こういう“偶然のようで必然”な繋がりが一番信頼できるんですよね。渋谷は昔からいろんなカルチャーが混ざり合ってきた街で、一方で渋谷スクランブルスクエアは比較的新しい場所ですよね。その“積み重ねてきたもの”と“これから生まれるもの”が交差する感じが面白くて、今回は迷わず参加を決めました。
Q.どんなキュレーションを行いましたか?
テーマが“渋谷”なので、いわゆるジャンルで括るよりも、
それぞれの文脈でカルチャーを体現している人たちに声をかけました。ファッションに限らず、音楽やフード、アートも含めて、「この人が選ぶものなら見てみたい」と思える視点を持っているかどうか。
そこを一番大事にしています。

Q.渋谷は市之瀬さんにとってどんな街ですか?
個人的には、ずっと憧れの延長線上にある場所ですね。若い頃に受けた刺激の記憶が、そのまま今も更新され続けている感覚があります。一方で、今の渋谷はよりエネルギーの流動が速い。だからこそ、何かを仕掛ける場所としてはすごく面白い街だと思っています。
Q.意気込み(コメント)をお願いします
久しぶりに渋谷でこういう形のイベントをやるので、まずは自分自身がちゃんと楽しもうと思っています。その空気感がそのまま伝われば、来てくれた人にとってもいい時間になるんじゃないかなと。